歯磨き+歯間ブラシで血管を若返らせ健康になる【口内環境は大切】
口の中の健康状態は歯だけでなく、血管や身体の老化に関わっています。
人間の永久歯は28本あると言われています。
1988年の調査によると、80歳になっても歯が20本残っている人の割合は7%ほどしかいなかったそうです。
65歳以上の人を対象にした調査では、自分の歯が20本以下の人たちは認知症発症率が高かったこともわかっています。
注意が必要なのは歯周病です。
歯周病菌が体内に入ると様々な病気のリスクとなるのです。
口の中の健康が、身体に繋がっている
歯のトラブルで多いのが歯周病かと思います。
歯周病は、歯を支えている歯周組織に炎症が起こる病気です。
健康な人でも歯と歯肉の間には溝があり、歯周病菌は空気を嫌うために、歯周ポケットと呼ばれる溝の中に菌が入り込みます。
この溝が深くなると、歯周病が増殖するようになります。
増えた歯周病菌が、歯肉の炎症から血管に入り込みます、全身に回っていきます。
心臓の血管や脳の血管を傷めていき、血糖値を下げる大切なインスリンの働きを阻害することで糖尿病のリスクも高まります。
糖尿病になると全身の毛細血管が傷みやすくなり、それが歯肉の血管を弱くし、さらに歯周病の発生を招く、負の連鎖が起きてしまいます。
✅ 糖尿病が嫌なら歯を磨きなさい
歯磨きで血管を綺麗に保つ
歯周病菌が増えないように、歯周ポケットのケアをしておくことで、血管の健康も守られます。
歯磨きにもコツがあります。
それは歯本体を白くすることよりも、歯垢を溜めないようにすることです。
コツとは、歯と歯肉の溝を狙い撃ちする磨き方です。
その名も、バス法とスクラビング法。
やり方は、溝の部分に歯ブラシを当て、前後に振動させるように磨くだけ。
歯ブラシの角度は斜め45度から、かき出すようにすると歯周ポケットの汚れが落ちます。
歯垢は細菌の塊
健康な人でも、口の中には700種類、100億個もの細菌が住んでいると言われています。
この中には、虫歯や歯周病の原因になる菌もいます。
虫歯菌は歯の間に詰まった食べ残しを食べます、この活動の際に排泄される物質が強い酸性を帯びており、歯の石灰質を傷めるのです。
歯の間にできる歯垢は食べ残しと勘違いされる人もいますが、細菌の塊なのです。
1グラムの歯垢には、1000億個の細菌がいるそうで、これは肛門の細菌数よりも多いとのこと。
歯垢は食後4~8時間で形成され、さらに24~48時間経つと歯石になります。
歯石になると通常の歯磨きでは落とすことができなくなるそう……。
✅ 日本人はこうして歯を失っていく・・
通常の歯磨きだけでは細菌が60%しか落ちない
口の中にある1000億個の細菌は、普通に歯磨きをしただけでは60%しか除去できないことがわかっているそうです。
歯磨きとフロスで、除去率79%。
歯磨きと歯間ブラシで、除去率85%。
だそうです。
とにかく歯磨きをしなければ、口の中は細菌だらけになってしまいますね。
食後はできるだけ早めに歯を磨いて、できれば歯間ブラシなども使い歯垢を取っておくと良いですね。
歯と歯周の状態を良くしておくことで、歯周病や歯周菌からくる病気などに悩むことが少なくなるかもしれません。
口の中の環境を整えることで、血管も若々しく保てるかもしれませんね。
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